体力・栄養・免疫学雑誌 第20巻 第2号 2010年 目次
[巻頭言]
優勝発表賞(倉掛賞)
檀上和真 ・・・52
[原著]
6ヶ月間の牛乳摂取によるやせ傾向の女子大生の心理状況、血中逸脱酵素活性、及び血液性状の変動
熊江隆,古泉佳代,金子佳代子 ・・・53-62
高校生の健康管理意識と健康状態・日常生活行動・QOLとの関連
一戸とも子,五十嵐世津子,中路重之,梅田孝,高橋一平,松坂方士,菅原典夫,檀上和真 ・・・63-70
[第20回体力・栄養・免疫学会大会抄録]
同一運動強度時の自律神経反応に関する研究
○小山内弘和,伊藤孝 ・・・71-73
標高2000m相当の低酸素環境下における持久的トレーニングが呼吸循環機能に及ぼす影響
○原健太,鈴木英悟,樫村修生 ・・・74-76
週1~2回,1回30分程度のトレッドミルでのジョギングの継続でフルマラソンの走歩は可能なのか
○柏尚裕 ・・・77-80
中年成人ランナーにおける冬季ランニング時の水分補給の効果
○鈴木英悟,原健太,樫村修生 ・・・81-83
親である壮年期者の生活習慣とQOL,疲労蓄積度の関連
○古川照美,倉内静香,西村美八,梅田孝,中路重之 ・・・84-86
メタボリックシンドロームと睡眠の関係
○大久保礼由,石橋剛士,大里怜子,甲斐知彦,笠井里津子,小西裕之,梅田孝,中路重之 ・・・87-91
脈波伝播速度(baPWV)と動脈硬化関連因子の関係
○岩間孝暢,檀上和真,梅田孝,佐々木英嗣,福井真司,本田勝義,矢野智彦,中路重之 ・・・92-95
健常者における呼気中一酸化炭素濃度と生活習慣の関連について
○津谷亮佑,古賀稔彦,田辺勝,樗木武治,赤池あらた,柏尚裕,梅田孝,中路重之 ・・・96-98
変形性膝関節症とMetabolic Syndromeの関係
○井上亮,梅田孝,瀬尾京子,椿原徹也,津田英一,石橋恭之,藤哲,中路重之 ・・・99-101
腰椎可動域に影響を与える因子の検討~多変量解析から~
○岩崎宏貴,梅田孝,上野裕一,小山田和行,中路重之 ・・・102-104
生体内微量元素が好中球の活性酸素種産生に及ぼす影響
○伊藤治幸,高橋一平,塚本利昭,佐藤弘道,谷本歩実,徳田糸代,梅田孝,中路重之 ・・・105-108
農村部在住女性の日常的な身体活動量が好中球機能に及ぼす影響
○岩根かほり,梅田孝,黒岩純,竹石洋介,田中充洋,千葉義信,野村忠宏,中路重之 ・・・109-113
口腔内環境が好中球機能に及ぼす影響について
○北川直子,高橋一平,米田勝朗,奥村俊樹,小川武史,瀧本誠,梅田孝,中路重之 ・・・114-116
呼気水素が好中球機能に及ぼす影響
○髙橋一平,西野加代子,西村美八,宮澤眞紀,佐藤真樹,須田芳正,梅田孝,中路重之 ・・・117-119
分娩および閉経と酸化ストレスの関係について
○熊谷貴子, 高橋一平, 李相潤, 上谷英史,平川裕一,梅田孝,中路重之 ・・・120-123
卵白アレルギーモデルマウスのIgEおよびヒスタミン測定
○仁科正実,鈴木正彦,白根信彦 ・・・124-125
水道給排水管路内壁から発癌物質
○松下和弘,仁科正実,神谷昭,齋藤剛 ・・・126-128
教育講演:白神自然観察園の魅力
○佐々木長市 ・・・129-131
Helicobacter pylori感染および萎縮性胃炎が血清中微量元素濃度に及ぼす影響について
○倉内静香,高橋一平,小嶋新太,北田典子,山本洋祐,下山克,福田眞作,梅田孝,中路重之 ・・・132-136
腸内細菌による肥満への影響
○渡邉清誉,梅田孝,有賀玲子,谷川涼子,浜野学,松田基子,松本秀彦,中路重之 ・・・137-139
一般住民の腸内細菌に関する疫学研究
○長谷部達也,梅田孝,工藤淳子,狭戸尾真梨子,齋藤百合子,浜田菜穂子,船橋浩一,中路重之 ・・・140-143
手指の寒冷血管拡張反応に見られた加齢の特性
○管原正志 ,田井村明博 ・・・144-146
女性における骨粗鬆症の危険因子に関する検討
○澄川幸志,高橋一平,漆舘聡志,三上誠,鈴川一宏,梅田孝,中路重之 ・・・147-151
小中学生において,運動習慣が体格に及ぼす影響について
○檀上和真,梅田孝,三宅良輔,大西基喜,工藤久,久米田桂子,佐藤淳也,中路重之 ・・・152-155
成長期の体格と生活習慣の変化が骨密度に及ぼす影響
○小枝周平,高橋一平,古川照美,齋藤一雄,岡村典慶,梅田孝,中路重之 ・・・156-160
成長期における肥満が血圧および動脈硬化に及ぼす影響
○工藤うみ,髙橋一平,戸塚学,徳安秀正,山本博,鈴木大地,梅田孝,中路重之 ・・・161-163
女子大生を対象とした牛乳摂取による体脂肪制御効果に関する介入研究.
第1報 栄養素摂取状況と心理状況の変化.
○熊江隆,古泉佳代,金子佳代子 ・・・164-168
栄養元素・微量元素の食品からの摂取量に関する検討
○飯島育代,高城裕之,戸村健児,杉山英男,綿貫知彦 ・・・169-172
食習慣の生体ミネラルに及ぼす影響
○大森佐與子 ・・・173-175
摂食障害者と健常者の食概念
○高橋ユリア,津田謹輔 ・・・176-178
慢性期摂食嚥下障害に対するリハビリテーションにおけるNutrition Support Team介入と栄養状態との関連
○樋園和仁,登田可奈枝,中野真由美,本田昇司 ・・・179-180
大会長講演:なんでも日本一の西目屋村:健康長寿でも日本一に!
○中路重之 ・・・181-182
ストレス対処能力(SOC)が労働者の精神的健康度に与える影響に関する研究
-民間企業における縦断調査結果より-
○梅田忠敬,金子秀敏,小林直紀,関昭宏,商真哲,大井雄一,羽岡健史,宇佐見和哉,富田絵梨子,林美貴子,友常祐介,吉野聡,笹原信一朗,松崎一葉 ・・・183-185
職場におけるウォーキングキャンペーン前後でのストレス対処能力の変化に関する研究
○大井雄一,小林直紀,金子秀敏,関昭宏,商真哲,羽岡健史,梅田忠敬,宇佐見和哉,富田絵梨子,林美貴子,友常祐介,吉野聡,笹原信一朗,望月昭英,松崎一葉 ・・・186-188
SOCの変化の可能性に関する研究 -民間企業における縦断調査結果より-
○関昭宏,小林直紀,金子秀敏,商真哲,羽岡健史,大井雄一,梅田忠敬,林美貴子,宇佐見和哉,富田絵梨子,友常祐介,吉野聡,笹原信一朗,松崎一葉 ・・・189-190
リワークプログラムの効果に対する検討
○金子秀敏,関昭宏,小林直紀,商真哲,羽岡健史,大井雄一,梅田忠敬,宇佐見和哉,林美貴子,富田絵梨子,友常祐介,吉野聡,笹原信一朗,望月昭英,松崎一葉 ・・・191-193
地方公務員における定年退職前後の精神的健康度に関するコホート調査
○商真哲,金子秀敏,小林直紀,関昭宏,大井雄一,羽岡健史,梅田忠敬,宇佐見和哉,富田絵梨子,林美貴子,友常祐介,吉野聡,笹原信一朗,望月昭英,松崎一葉 ・・・194-196
うつ病再燃と予防に関する日本における休職制度の研究
○笹原信一朗,小林直紀,金子秀敏,関昭宏,商真哲,大井雄一,羽岡健史,梅田忠敬,宇佐見和哉,富田絵梨子,林美貴子,友常祐介,吉野聡,望月昭英,松崎一葉 ・・・197-198
職場復帰支援における産業医の法的立場に関する研究
○吉野聡,小林直紀,金子秀敏,関昭宏,商真哲,大井雄一,羽岡健史,梅田忠敬,宇佐見和哉,富田絵梨子,林美貴子,友常祐介,笹原信一朗,望月昭英,松崎一葉 ・・・199-201
子供の予防接種に関する母親調査 - 子供の構成に注目して
○土屋葉子,小笠原摩美,小川美恵子,町田和彦 ・・・202-204
女性の喫煙に関する質問紙調査
○坂口武洋,坂口早苗 ・・・205-208
東京都内S01地区における健康意識と公園等緑地面積の関係
○梶忍,熊江隆,樫村修生 ・・・209-212
湿度がメンタルワークロードに及ぼす影響
○田井村明博,岡竹佳恵,松波勝,菅原正志 ・・・213-216
糖尿病薬物療法とコンプライアンス/QOLとの関連性についての文献レビュー
○林美貴子,笹原信一朗,小林直紀,金子秀敏,関昭宏,商真哲,大井雄一,羽岡健史,梅田忠敬,宇佐見和哉,富田絵梨子,友常祐介,吉野聡,望月昭英,松崎一葉 ・・・217-219
超音波皮下脂肪減量装置の効果
○久保田潤一郎,松田秀則
テレビドラマから見られる世相
○坂口早苗,坂口武洋 ・・・220-223
ヒト大腸癌由来細胞株CACO-2細胞サイトカイン産生に及ぼすスピルリナ成分の影響
○岡田恵子,吉澤沙樹,石井恭子,林修 ・・・224-227
安定化弱酸性次亜塩素酸水の手指殺菌効果について
○近藤陽一,長田貴子,柴田昭佳,叶一乃,佐藤仁美,坂口早苗,坂口武洋 ・・・228-231
合成麻薬MDMAとその代謝物methyloneの行動毒性の相違について
○宮澤眞紀,小島尚,中路重之 ・・・232-233
《巻頭言》優秀発表賞(倉掛賞)
弘前大学大学院医学研究科社会医学講座
檀上和真
今年度開催された第20回体力栄養免疫学会大会から、若手の優秀な研究発表に対して優秀発表賞(倉掛賞)を表彰することが始まりました。若い研究者に、様々な研究にチャレンジしてもらい、多くの発表をしていただき、そしてその成果に対して、学会として賛辞を贈ろうとするのがこの賞のねらいです。
2010年12月の内閣府の調査結果で、国立大学などの公的研究機関で働く研究者は全体では増えているものの、若手に限れば減少していることが明らかにされています。調査対象は国立大学の教員と、研究開発を担う22の独立行政法人の研究者ですが、最近5年間の推移をみると、2009年度の全体の研究者は05年度に比べ1.3%増えましたが、博士号を取得してから約10年となる37歳以下の若手は7.4%減っていました。
一方、これまで、大きな成果を上げた研究者がしばしば若手であることが知られています。1987年から2006年までの自然科学系3賞(物理学賞、化学賞、医学・生理学賞)を受賞した者は合計137名いますが、ノーベル賞を受賞するような優れた業績は各分野とも30代から40代前半に集中しています。また、日本人のノーベル賞受賞者は、業績を上げた年齢の最も若い湯川秀樹博士や田中耕一氏の28歳をはじめ、ほとんどが20代後半から40歳頃の成果がノーベル賞に結びついています。
「知」をめぐる世界的な大競争時代を迎える中、我が国では少子高齢化の進展・人口減少を迎えており、研究およびそれを支える人材の質と量の確保が重要と考えられます。このため、我が国の研究開発や国際競争力を維持・向上させるためには、学術活動の基盤となる人材をいかに育成・確保し、活躍を促進していくかが大切と考えます。
倉掛賞(優秀発表賞)が、若手研究者の育成・確保につながり、これにより質の高い科学論文が増産されることを期待致します。
0コメント